ひだまり通信 49号
〇酒酔いと乗り物酔いの違い〇
この二つの「酔い」は全然違う原因で起こりますが、身体が重たくなったり、気持ち悪くなったりと、似通った 症状も多いですよね。今回はこの二つの「酔い」のメカニズムとおススメのツボをご紹介したいと思います。
酒酔い
飲酒により体内に入ったアルコールは肝臓で代謝されます。肝臓 に入るとまず、酵素などの働きで、アセトアルデヒドという物質に 分解され、さらにそこからアセテートという物質に分解されます。 アセテートは血液に乗って全身を回りながら、筋肉や脂肪組織で 水と二酸化炭素に分解され、吐く息や汗、尿として体の外に排出 されます。アルコールが肝臓で分解されてできるアセトアルデヒド という物質はタバコの煙にも含まれる有害物質です。このアセトア ルデヒドには吐き気や動機、頭痛などを引き起こす働きがあり、こ れが飲酒による吐き気だるさの原因となるのです。
期門
飲酒による不調には
肝臓の働きを高 める
「期門」がオススメです
内関
車酔いによる不調には
平衡感覚を正常にする
働きがある「内関」が
オ ススメです
乗り物酔い
車やバス、電車や船などの乗り物の揺れや不規則な加速・減速 の反復など内耳の三半規管が感じ取った体の動きや、空腹や満 腹、臭いといった情報は前庭小脳に集められます。乗り物に乗る とこういった様々な刺激が絶えず前庭小脳に伝わるため、情報が 混乱しやすくなります。すると、脳が「不快」と感じ、吐き気やめま いなどの症状が現れるのです。 ちなみに、0~3 歳くらいまでの子どもは小脳全体が未発達なた め、乗り物酔いにはかかりませんが、小脳が発達し始める 4 歳前 後になると外部からの刺激に敏感になり、乗り物酔いにかかりや すくなります。