ひだまり通信　７４号

鍼灸の遠隔施術はご存知でしょうか。
痛みに対して患部から離れている経穴(ツボ)を使って
施術を行うことを言いますが、ここで私がよく使う経穴を
一つ紹介したいと思います。
「崑崙(こんろん)」：足の外くるぶしのもっとも高いところと
アキレス腱の間で、指で触ってへこむところにある経穴です。
崑崙というのは中国の伝説上の山の名前でとても高い山だそうです。
主治としては頭痛、腰痛の特効穴といわれております。
足にある経穴ですが体でもっとも高い頭部の症状に効くことで
崑崙と名付けられたという説があります。
足にあるのに頭や腰部に使う経穴だと思うと面白いですね。
このようなツボは他にもたくさんあります。患部に直接刺激をしなくても
経絡や経穴で施術を行うことが東洋医学の魅力だと思っております。
腰痛や頭痛など症状がある時、家庭で崑崙穴をパッチ鍼やせんねん灸を使って
試してみてはいかがでしょうか？